約 1,607,688 件
https://w.atwiki.jp/persona2009play/pages/15.html
基本情報 名前 梵 英心(そよぎ えいしん) あだ名 ボン 出席番号 13 生年月日 6月27日 血液型 O型 所属クラブ 野球部 趣味 野球 特技 物忘れ 自己紹介 転校してきたばかりで何もわからないのでいろいろ教えてください。 その他ステータス 身長 161cm 体重 57kg 勉学 赤点王 大切なもの サイン入りボール 使用技能 投擲 ウェポンマスターリー トリック 主な武器 アルミ・ダート 得意技 両手投げ、相槌 座右の銘 大器晩成 ペルソナ アルカナ THE world 初期ペルソナ トトロ 転生ペルソナ - 相性 剣- 物△ 技- 火- 氷- 雷- 風◎ 地- 心- 禁- 聖× 呪- 使用技能(ペルソナ系) ジオハピルマネングラフィーマハジオフォトンブレス丸飲み猫バス召喚 使用技能 投擲術電光打ちトリックプレイアタックパリー鋭い勘隠密行動錠前開けスリ 性格等 性格 面倒くさがり、なぜかストーリーの中心に。 名前の由来 某選手からお借りしました。 家族等 両親 ペルソナ - 戦闘の役割・育成プラン 後ろからひたすら撃つ。回復、補助がいないと即死です。一応前衛も可能だが、出たことがない。強さ、器用を伸ばす。 学園生活育成プラン 牧と友情タッグを組み、まりんで強さ、山吹でアイテムを回収。向井はるな…。 コミュニティ MAX 牧健 3~4 宮河隼人 1~2 山吹翔吉沢まりん妻乃伊大介仲谷ももえ青木蒼太 0.9以下 神楽浩之笹川織彦、濱丘みゆき、小鷹幹、鈴白隆史、向井はるな
https://w.atwiki.jp/p2kwsk/pages/104.html
べるべっとるーむ 概要 街中にある青い扉から赴く事ができる謎の部屋。 マインドマンサー・イゴールがフィレモンの命で主人公達を待っており、ペルソナの召喚を行う。 (異聞録ではスペルカードを合体させて、2罪・2罰では一定枚数以上のタロットカードから召喚する) また、ペルソナのストックや削除、変異による別ペルソナへの変化も行ってくれる。 ベルベットルームの中にはピアノ弾き・ナナシと歌い手・ベラドンナ、絵描き・悪魔絵師がおり、 物語の折々で話しかけると色々と興味深い話をしてくれる。 ダンジョンの中でもベルベットルームは存在するが、 大抵は「クリアするまで戻れないダンジョン」や「戻るのが困難なダンジョン」に存在する。 ハマり防止のための救済措置だが、使わない手はない。どんどん活用しよう。
https://w.atwiki.jp/persona4sub/pages/59.html
LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 備考 35 トウテツ - - - - - - 反 20 27 30 22 13 メギドマインドスライスデクンダ 混乱成功率UP(37)コンセントレイト(38)老化防御(40)ミリオンシュート(41) 46 クー・フーリン 耐 - 弱 - 反 - - 40 32 28 25 20 マハガルーラデスバウンド マハタルカジャ(47)コンセントレイト(48)白の壁(49)闇からの大生還(50)ガルダイン(51)疾風ハイブースタ(53) 55 アバドン - 無 耐 - - 弱 反 43 27 50 23 29 オールド・ワンムドオンアローシャワー アギダイン(56)光からの大生還(57)テトラブレイク(60)物理無効(62) 62 マーラ - 吸 - - 耐 弱 反 44 35 48 36 30 アギダインベノンザッパー チャージ(63)マカラカーン(64)物理吸収(66)火炎ハイブースタ(67) 69 マサカド 無 無 - 弱 - - 弱 51 32 45 46 40 マハンマオン五月雨斬り 刹那五月雨撃(71)ハマ成功率UP(73)武道の心得(74)不屈の闘志(76) 75 ヨシツネ 無 耐 - 反 - 反 - 52 39 49 61 34 ブレイブザッパーチャージジオダイン ヒートライザ(77)電撃反射(78)電撃ハイブースタ(79)八艘跳び(83) スタースプレッド継承不可スキル:八艘跳びヒートライザ 80 シヴァ - - 吸 反 - - - 59 48 44 54 42 ジオダインマハガルダイン不屈の闘志 マハジオダイン(82)魔術の素養(83)メギドラオン(84)プララヤ(87) コミュ解禁ペルソナ継承不可スキル:プララヤ特殊合体?
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/433.html
シグナム「私は、お前たちを倒すためにやってきた」 スカ「ふふ・・・ナンバーズの力を見くびっているのか?片付けろ」 ナンバー「ふん、発揮値の低いゴミね・・・」 だが、シグナムはナンバーズたちにダッシュしていき、ナンバーズを、何が起こったか解からないほど速く、一瞬で倒していく しかし、残っていたナンバーズ一体がいた・・・ シグナムは突然爆発を起こし、ナンバーズの目をくらます。すると、ナンバーズの上空から 切りかかる シグナム「ナンバーーーーズ!!!」 ナンバー「ぁぁ・・・・」 シグナムはナンバーズを頭のてっぺんから股まで、切る するとナンバーズの視界から見て、シグナムが真ん中で分裂したように見える そしてナンバーズは真ん中で真っ二つになり、その後シグナムにバラバラにされる するとスカ スカ「お前、私の仲間にならないか?」 シグナム「興味はない」 スカ「ところで貴様の剣を見せてくれ・・・どうした、渡すのが怖いか?」 シグナムは剣を渡す スカ「それにしても貴様がナンバーズに勝てたのはこの剣があったからではないか? つまり、この剣を私が持てば貴様が勝つことは・・・できんのだ!!!」 スカは剣を振り下ろす。だが、シグナムは片手で受け止める シグナム「そうでもなかったな」 スカ「ま・・・まて!」 シグナムはスカの心臓をぶちぬく 単発総合目次へ DB系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/p5vote/pages/23.html
人気投票コメント ⇒ 投票フォームに戻る □ 投票理由を書いてください コメント すべてのコメントを見る かわいいかわいい 萌えよわが正妻 先生最高 献身的な所 声がイイ ヘタな怪盗メンバーより長い時間過ごしてそう 一回壁作るけどあっさり崩される感じがイイ どうも 嫁に欲しい 嫁 最初の印象からここまで変わるなんて… この魅力がわかればオトナ 嫁 モルガナの順位が嘘臭い 見た目が最高 先生かわいい 通い妻 先生いいわぁ かわいあ 先生!! なんかいい アニメでの活躍期待してます ああ可愛いなクソ こんな担任が現実にいたら正気を保ってる自信ないぞ 膝枕にやられた 甘えたい。守ってあげたい。 Number one! マッサージされたい。どんな困難にでも立ち向かえそう うちにも来てください。是非 支えてあげたい I love you Kawakami-sensei! 癒やされます タイプ過ぎる 大好き 甘えたい 3 お嫁さんにほしい 有能OF有能 べっきぃ可愛いゾ 抱きしめたい もうルブランに住めばいいのに 事実婚ですよね いつもお世話になってます。 癒してほしい ついつい胸元に目がいくんだよな 嫁 熟してる、いろいろと。 通い妻 トレーニングのとき優しく見守ってくれるのに惚れた カワイイ ゲリラ豪雨の中呼び出してごめんなさい 年上 先生本命 いつも横でゲームしててごめんなさい ジョーカーに迫られるときの反応が可愛い 貴重なメイド枠がまさかのべっきぃ。でも好き イケてます 自分的にはヒロイン お世話になりっぱなし べっきぃー! 無理をし過ぎた自然体がいいね 好き 第一印象の悪さからのパラダイムシフト メイドさん 嫁 何歳なんだろ? まだまだ全然イケてますよ カップ麺は笑った うちの担任に欲しい 好き 可愛い いい人すぎて苦労してる にゃん♪ べっきぃ大好き! ペルソナ史上最高に都合が良すぎる女 居てくれないと落ち着かない 今までのキャラで一番ツボった 可愛すぎる! 有能すぎてもう べっきぃをすこれ 好きです。 俺の部屋にも来てほしいw 二週目中。早く逢いたい すごく、いい… 先生、明けましておめでとうございます 本日も一票。大好きです! いい意味で一番普通だった インモラルだよね。すごくいい 完全版で追加イベント希望! いつもコーヒーありがとうございます 可愛い シリーズ屈指で大好きです メイド服にやられたわ マジ天使 あんなにお世話させたら好きになる めいど はじめクズだなとおもった自分を恨みたい さいこう かわいすぎる 最高 最新のコメント 100件 ↑
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/2762.html
「うわぁ・・・・・・」 ども。 私りせちーこと、久慈川りせでーす。 アイドル休業中だけど先輩のおかげでもうすぐ復帰予定。 知らない人多いだろうけどよろしく。 え? デビュー早々テンション低いって? そりゃそうに決まっているじゃん。 物置に入った男の人が食べられちゃったんだよ。 ちなみにここらの放射能は中和されたみたい。 私は事前にペルソナを使って物置を分析しておいたから入ることはなかったけど、 もし休憩しようとあそこに入ったと思うと・・・・・・ 「持っててよかったペルソナ3ポータブル・・・・・・じゃなかった」 そういって私は、PSPを鞄に閉まって自分のペルソナを展開した。 薄いドレスを纏い、頭からアンテナを突き出している女性の姿、これがもう一人の私、カンゼオンだ。 ちなみにペルソナ3ポータブルは好評発売中で、新要素満載だということ。 ペルソナ3未プレイの人はもちろん、既にクリアした人もお勧めだよ。 「それにしても・・・・・・」 カンゼオンの電波をフルに使って、周囲の様子を探る。 東西南北に人影は見られたが、全員知らない人間なのか、 姿も形も霧に埋もれたようにおぼろげにしか映らない。 「先輩どころか寛二達も見つからないじゃん!」 寛二というのは私の同級生であり、【マヨナカテレビ】を探索する仲間のことだ。 もちろん大切な仲間ってだけで、恋仲のはずがない。 私が愛しているのは先輩ただ一人。 私を助けてくれた自称特別捜査隊のメンバーのリーダーであり、命の恩人だ。 最初は一目惚れでしかなかったのだけど、本当の自分に悩んでアイドルを休業していた私に 私に本当の自分を教えてくれて、今では将来を誓うほど大切な人である。 彼との思い出に浸ると、日が暮れてしまうのでここは我慢して捜索に当たることにしよう。 「やっぱりいないなー」 先ほどから暇さえあれば、こうしてカンゼオンを展開して先輩と仲間達を探しているのだが、 一向に見つかる気配はない。 【マヨナカテレビ】による謎の連続失踪事件の中で、 シャドウと呼ばれる化け物達相手に生き延びた連中なのだからそう簡単に死ぬわけがないと信じたい。 「先輩はきっと生きているよね」 先輩はただ強いというわけではない。 巨悪に立ち向かう勇気だけではなく、全てを優しく包み込んでくれる寛容を持っている。 それでいてテストで学年一位を取る知識に根性で部活をやり遂げる様はまさに文武両道。 自分の意見を相手が納得できる形で伝えられる伝達力もあるためか、交友関係は異常に広い。 天は二物を与えずとはよく言ったものだが、時には二物どころか万物与えられる人間もいるものだと実感した。 「いいや、絶対生きてるよ! 待っててね先輩、絶対りせが見つけ出してあげるんだから!」 ガッツポーズをとった後、ここから移動するためにペルソナを解除するために、 電波を止める。 そしてペルソナを消すためにリラックスをしようとするときだった。 「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ」 「なに!?」 解除しようとして消えかかっていたりせのペルソナの姿が再び鮮明に映し出される。 直後、彼女に振り上げられた鉄パイプがカンゼオンに止められた。 「ちぃ! 小娘、貴様もスタンド使いか!」 桃色の髪の男がウェーブのかかった長髪を揺らしながら、りせに吐き捨てた。 そして男はりせに向かって鉄パイプを何度も打ち付ける。 「スタンド?」 りせは、男の言う"スタンド"が自分のペルソナのことを指しているのだろうことは理解できた。 それよりも彼女は、男がカンゼオンを見てさほど驚かないほうが気にかかる。 「まさか!」 「そう、そのまさかだ小娘。 キング・クリムゾン!」 男が叫ぶと同時に、網目のタイツに装甲を纏った人型の影が現れる。 非装甲部分から露出される紅い肌はまさにクリムゾン(真紅)といったところだろう。 「見たところ貴様のスタンドはサポートタイプだと見た。 よって我がキング・クリムゾンの敵ではない!」 (やっば!) ファイティングポーズを取った筋骨隆々のキング・クリムゾンに対し、 カンゼオンはひょろっとした女性だ。 おまけに本体の方も、鍛えられた成人の白人男性である。 武器がない現状、日本人の一般女子高生のりせのレベルでは、やはり適いそうにもない。 (じゃあやっぱり) りせは、拳を振り上げるキング・クリムゾンに対し、カンゼオンを防御体勢に移らせる。 彼女のペルソナとは違い、明らかに近接戦闘タイプ。 真っ向から向かっていくのは無謀でしかないのだ。 そして、彼女自身はバックアップ専門なため、戦闘経験は皆無と言ってもよい。 ため息を吐くりせであったが、その顔に絶望の表情はない。 (ここで死んじゃったら、先輩に会えないよね) 愛する人がいるから、信じたい仲間がいるから、道がある限り歩き続ける。 立ちはだかる壁を乗り越えるだけの希望も湧いてくる。 「死ねぇぇぇぇぇ!!!」 「守って、カンゼオン!」 キング・クリムゾンの拳がカンゼオンを打ち付ける。 鈍器で殴ったかのような音が響き、りせは呻きを上げた。 だが、彼女は動くことをせずに防御に専念する。 「どうした小娘! 王の前に怖気づいたか!」 叫びを上げながらもキング・クリムゾンはカンゼオンを殴るのを止めるつもりはない。 「生意気に容姿と電波飛ばすことだけは一流かぁ?」 サンドバッグ状態となっているカンゼオンに対し、 男は出方を伺うこともなく只管殴り続ける。 「玉子も!タケシも!513も!ひよりも!夏奈も!ジノも! いつも死にまくってよぉ・・・・・・それであげく、一発出のキャラが放置され生かされ続ける!」 怒りを拳に乗せてカンゼオンに伝える。 もちろんりせ自身になんの責任があるわけでもない。 「そしてイチローが自重せずガチホモ勢が調子に乗る! こんな取るに足らないぽっと出の小娘のために・・・・・・・・・・・・ この便器に吐き出されたタンカスどもが!! 野比玉子症候群患者に対して・・・・・・・・・・・・!!」 (こいつ一体何いってんの?) 最もそんな男の怒りの意味を、りせが知るはずもない。 ペルソナを展開したときから只管、男の周りに電波を流し続けているだけだ。 「この・・・・・・ ド低脳がァーーッ!」 そしてキング・クリムゾンは今度はカンゼオンの顔面目掛けて拳を突き出した。 「ぬぉ!?」 だがそれはカンゼオンの頬を掠めるだけに終わる。 そしてカンゼオンが男から遠ざかっていく。 りせの選んだ道は逃走。 戦闘能力に差があることは彼女も重々承知、ここは退くに限る。 こんなところで男に構っている暇などないのだ。 早く仲間を探さなければならない。 彼女自身が全力でバックアップできる仲間を。 「逃がすか!」 彼女の意図に気づいたのか、男はキング・クリムゾンに乗用車を手に取らせる。 投げるにしては大きすぎるボールではあるが、まるで紙粘土を扱っているかのように 軽々と持ち上げ、振りかぶった。 キング・クリムゾンの腕を離れた乗用車は、りせ目掛けて飛び込んでいく。 「きゃ!」 りせは、進行方向を真横に変えて、そのまま前方に飛ぶ。 乗用車は、彼女の真後ろを通過し、電柱にぶち当たって爆発した。 そして立ち上がった彼女は、炎上している残骸を迂回し、男の視界から自分を隠して逃走を始める。 「その程度の小細工がこの俺に通用するか!」 キング・クリムゾンはコンクリートの壁を破壊し、その破片を両手に掴む。 燃え盛っている鉄屑を飛び越える勢いで跳躍して、ブロックをりせ目掛けて投げつけたのだ。 「右・・・・・・今度も右!」 りせの言い当てた通り、コンクリートブロックは彼女の右斜め上から飛んできた。 それらはりせのすぐ右側にぶつかり、音を立てて砕け散るだけだった。 (背中に目玉でも付いているのか?) 男は思考する。 彼が追いかけている少女は、 コンクリートブロックが来ることがはじめからわかっていたみたいに、 自分がブロックを投げた直後に斜め左に進路を変えていたのだ。 りせのすぐそばに着地した男は、そのままキング・クリムゾンでりせの後頭部に殴りかかる。 「な!?」 「えーい!」 しかしりせはしゃがんでそれを回避、 そして立ち上がって振り向き様に、キング・クリムゾンの股間を蹴り付けた。 (くぁwせdrftgyふじこlp) スタンドのダメージは本体と共有する。 例え女子高生の蹴りであろうと、動揺していたところに送り込まれた急所への一撃は、 本体にダメージを与えるのに十分であった。 男は股間を抑えて地に伏せる。 そしてその間にりせと彼との差はぐんぐん引き離されていく。 (糞! 糞! 糞! この俺が! 小娘ごときに! ・・・・・・だが) 地面を転がりながらも男は小さくなっていくりせの背中を見つめる。 そして、彼の脳裏に一つの疑問が湧いた。 (あんな能力があるのならば、何故最初から逃げなかった?) りせは、自分の攻撃が予測できるのにも関わらず、態々自分相手に殴られ続けていたのだ。 (おまけにこの電波、さっきから出されているが逃走し始めてからは勢いが弱まっているな) 電波を出し続けるには集中力がいるのか、彼を取り巻く電波の色は薄くなってきている。 (となると能力の発動トリガーはある程度強い電波でないといけないらしい。 何れにせよ厄介だな。 糞が) 自分を解析されるのはあまり喜ばしいことではない。 股間の痛みが和らいできたのか、顔の歪みが痛覚によるものから憎しみによるものへと変わる。 だが、直後それは笑みへと変わった。 (ならば見てみろ! そしてそれを貴様に教えてやる! ・・・・・・キング・クリムゾンの能力をなッ!!) 「はぁはぁはぁ・・・・・・」 ペルソナ、カンゼオンの電波を弱めたりせは、一旦立ち止まって膝に手をつく。 後方を確認する必要はない。 既に男が自分を見失ったことは把握済みだ。 カンゼオンの能力はあらゆるものの分析にある。 かと言って、直接対峙している状況では完全に解析していると時間がかかりすぎるので、 男の攻撃パターンだけでも読んで逃走を始めたのだ。 (あいつはまだ私を見つけていないみたいだけど・・・・・・) 周囲の状況を検索してみても、男らしき人影は自分を探して右往左往しているだけだ。 しかし、距離自体は離れていないので下手するとすぐに追いつかれてしまうだろう。 (まだ完全に解析終わってないけど・・・・・・ここは一旦) ペルソナを出し続けることは精神力を消耗する。 走り続けた肉体の疲労と重なって、今にも倒れそうだ。 りせはカンゼオンの消すために、電波を解除しようと試みた。 (・・・・・・!?) 解析完了。 電波を消す瞬間に自分の脳裏を過ぎったのだ。 能力をうやむやにしたまま、中途半端に解析を終わらせるのは不安要素が残るので、 あまりやりたくないことであったので、本来ならギリギリで解析できたのは喜ばしいことである。 (嘘!? これって、これって・・・・・・!) だが、わかってしまう故に後悔してしまうこともある。 真実は残酷だ。 霧に紛れているそれを手づかみで探すことには苦痛を伴う。 そして知ってしまって更に絶望に沈んでいく。 ならば目を背け、楽に生きるのが賢いというものだろう。 「『空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず!』・・・・・・」 (見つかった!?) 男の声が聞こえる。 自分の位置を当てることができたのは、彼の能力のものであろう。 ほぼズレのない未来予知が行えることから、彼は次に彼女が逃げる場所を想定できたのだ。 「『消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』」 (逃げ、られない・・・・・・) "ズガン"という現象をご存知だろうか。 出番がなく、何が起こったのかすらわかることなく殺されるという現象である。 それは殺し合いの中で起きるドラマの中に面白みを見出しにくいことから、 パロロワ住民からでも嫌悪されているのだ。 だが考えても見て欲しい。 ズガンされる者は、これから殺し合いで苦しむことがない。 更なる悲劇に飲み込まれることも、狂うことも、仮に生還して独りで苦しむ可能性もない。 確かに未練は残るだろうが、これからその身に降りかかる災厄と苦痛に比べてみれば、 何もかもを知らぬがまま、理解できぬまま死に抜く方が幸福だということも言えるのだ。 「『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!」 1897 名前:最近ペルソナ4やったんで・・・・・・[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 01 01 44 ID qSo9bzus これからりせに起こるのは、彼女自身自覚してしまった結末。 あらゆる抵抗という"過程"を吹き飛ばされ、ただ残酷に殺されるという"結果" を完全に"解析"してしまったのだ。 「いやだ! いやだいやだいやだ! こんなところで死にたくないよ、先輩・・・・・・」 最愛の青年の姿がりせの頭の中を駆け巡る。 もう自分はあの温もりに抱きしめられることはないのだろうか。 二度と会えなくなる事実だけが、彼女の心を闇に沈めていった。 「じゃあ死「さっきから釘宮ボイスでうるさいんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」 紅い閃光がキング・クリムゾンを切り裂く。 閃光に包まれた人影が、更にキング・クリムゾンをアッパーで殴り飛ばし、 同時に男自身もスタンドに引きずられてコンクリートの壁に激突した。 「あ、あれ?」 そしてりせは見た。 テレビの撮影で共演したような特撮ヒーローが彼女の前に立っていたのだ。 太陽が沈み、暗闇に染まる地表を、真紅に発光するスーツのラインだけが照らしている。 「釘宮ボイスで叫んでいるからてっきり(ryやうるちゃいだと思ったんだが誰だあんた?」 「わ、私は」 「貴様ら!」 「おっと、流石にディアボロでもこれは生きてたか」 りせがヒーローに答えようとすると、ディアボロと呼ばれた男は彼らを睨みつける。 「気をつけて! あいつの能力は・・・・・・」 「知っているから黙っていろ!」 ヒーローに静止されたりせは、不満げながらも後方に下がり始める。 同時にキング・クリムゾンとヒーローは、互いにファイティングポーズをとる。 「そんな格好してジャパンのヒーローごっこしてんじゃねえ!」 「"ごっこ"じゃねえ。 今の俺はファイズ、仮面ライダーファイズだ!」 ファイズと呼ばれた戦士は、ディアボロに向かって殴りかかった。 が、ディアボロは不敵な笑みを浮かべて能力を発動させた。 「キング・クリムゾン!」 ファイズの拳がディアボロを通過するが、ファイズ自身はそれを自覚することはない。 キング・クリムゾンによって吹き飛ばされている時間の間、 ディアボロ以外の全ての生物が無意識的にしか行動できないのだ。 (我がキング・クリムゾンは王。 兵士が王に勝てるわけがなかろう) 己に知覚させずにダメージを与えたことから、 ファイズがスタンド相手にやりあえる戦士だということは、ディアボロは一目で見抜いた。 だからディアボロは能力を使う。 りせみたいに遊びではなく、最初から本気で立ち向かう。 (背中ががら空きだ) ファイズを突き抜け、ディアボロは彼の背後で拳を振り上げる。 キング・クリムゾンの能力は十数秒の任意の時間を吹き飛ばすこと。 その間、本体はあらゆる生命の干渉を受けないため、攻撃を回避することができるのだ。 「喰らえ!」 能力を解除したディアボロは、背後からファイズを殴りつける。 無防備になった背中に打ち付けられる一撃は、確実に体勢を崩すことができるだろう。 そしてそのまま能力をうまく使って、理解させぬまま勝利を掴むのだ。 しかし、慢心とも言えるその心に不意の一撃が襲い掛かった。 「あべし!」 「バレバレなんだよ」 ファイズの回し蹴りが直撃し、ディアボロは路上に転がる。 頬を摩り起き上がったディアボロの表情は、疑惑のものへと変わっていた。 (どういうことだ? やつも攻撃の予測ができるのか? 見たところ電波を飛ばしているところはなかったが・・・・・・まあいい) 「キング・クリムゾン」 凝りもせずに、ディアボロは再びキング・クリムゾンの能力を発動させる。 今度の狙いは背中ではなく腹。 仮面の下のすまし顔を歪ませてやろうと、 ファイズの懐へと潜り込んだ。 「甘い」 「ひでぶ!」 しかし今度は、キング・クリムゾンの頭に肘鉄が炸裂し、 ディアボロは地面に叩きつけられる。 自分を見上げるディアボロに対し、ファイズは言い放つ。 「お前のスタンド、キング・クリムゾンの能力は "時を吹き飛ばし、その時間を自分だけが干渉されず動き回れる"ということだ。 だから発動中はどんな攻撃でもすり抜けてしまう」 (ああ、そうだ。 だがそれがどうした) 「だが、逆に言えば自分からも相手に干渉することができない。 攻撃を仕掛けるには能力を解除しなければならない」 「キング・クリムゾン」 淡々と言い放つファイズを尻目に、ディアボロはキング・クリムゾンを発動させ、 時を吹き飛ばす。 体勢を立て直すため、一旦距離を置くことを選んだのだ。 そして、自分がぶつかったコンクリートの破片を掴み、 それをファイズにむかって投げると同時に能力を解除する。 「だから、お前が何してくるか想像してりゃ割りと対策はできるんだよ」 ファイズは現れたブロックを拳で打ち砕く。 予め、ディアボロの能力を知っているため、 彼は景色が切り替わることを意識に置いておけばよい。 突然ディアボロの位置が変わっていたら、それは彼が能力を発動させたという証拠。 ならば後は正面を左右を確認して、ディアボロを攻撃すれば良いのだ。 もっともそれができるのは、彼がオルフェノクだという人を超えた存在であるからなのだが。 Exceed Charge- ファイズがレーザーポインターを右足に付け、ベルトの携帯のEnterキーを押すと同時に、 電子音声が響き、ボディのラインを渡る閃光が脚部に収束していく。 「オラァ!」 (このままでは!) キング・クリムゾンがファイズに蹴り飛ばされる。 キング・クリムゾンの能力は、前の使用から2~3秒置かないと使うことができないため、 この攻撃を回避することができなかった。 スタンドに引き寄せられて、ディアボロは宙に浮いてしまう。 「でやぁぁぁぁぁぁ!!!」 ファイズの右足から出された紅い円錐がディアボロを捉える。 そして、斜め上に向かってファイズの伝家の宝刀、クリムゾンスマッシュが炸裂した。 「くっ! キング・クリムゾン!」 刹那、ファイズの身体がディアボロを通過する。 紙一重でキング・クリムゾンを発動させてかわしたのだ。 (しかしこれ以上は・・・・・・) 死に続けたブランクなのか、どうにも体力の消耗が激しい。 ディアボロは、時を吹き飛ばすといっても物理法則を無視することはできない。 よって、このままスローモーションで上がっていくファイズを見つめることしかできないため、 これ以上能力を発動しても力を浪費するだけだ。 (解除するか・・・・・・) Exceed Charge- 「待っていたぜ、このときを!」 解除した瞬間、ディアボロはナックルを装着したファイズが空中で拳を構えている姿を見た。 足に集まっていた光が、今度は腕に収束する。 (畜生! 畜生! 畜生!) クリムゾンスマッシュが通過した後、ファイズとディアボロの距離は数メートルまで離れてしまった。 キング・クリムゾンの能力に巻きこめる範囲は2メートルが限界。 このまま能力を発動させたところで、何の意味もない。 「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ファイズとディアボロの距離はみるみる縮む。 だが、同時にディアボロの顔に笑みが戻った。 (阿呆が! 自分から範囲に飛び込んできやがった!) 「オラァ!」 だが、予想に反して拳が飛んでくることはなかった。 ファイズは左手で、フォンブラスターと呼ばれる銃を取り出し、 フォトンエネルギーを放つ。 (なんだあの銃は!?)「キング・クリムゾン!」 銃の威力は知っている。 それが特撮ヒーローが使うものなら、なおさら恐ろしいものだということは理解できる。 だから発動させるしかなかった。 避けるために使うしかなかったのだ。 スタンドを使って地面に着地したディアボロは、 フォトンエネルギーが炸裂するコンクリートの地面を見ながら能力を解除した。 「べげ!!」 着地したファイズは地面を蹴り、ディアボロまで一気に距離を詰めてキング・クリムゾンをグランインパクトを放つ。 スタンドの腹にめり込む拳にフォトンブラッドが注ぎ込まれ、φの字を浮かべてキング・クリムゾンは消滅した。 「また・・・・・・ズガンか・・・・・・」 ディアボロはそう嘆きながら、倒れていった。 「大丈夫か?」 「あ、うん、ありがとう」 あの怖い男の人が倒れた後、私は、ファイズというヒーローにお礼を言った。 そしてファイズの身体が光り始めたかと思うと、装甲が消え始めたのだ。 (結構かっこいいかも) 決して惚れたわけじゃないけど、素直に思ってしまったんだから仕方が無い。 素顔のファイズの姿は茶髪のセミロングのイケメンだった。 最近の特撮もイケメン以外は変身しないって聞いたけど、 それが現実でも一緒だったんだからえらい偶然を感じてしまう。 「そういえばお前、釘宮声だったけどなんていうんだ?」 「釘宮声? ああ」 釘宮というのは声優の人で、私役の声を当てている人のこと。 私だってこの世界のことは承知済みだ。 マヨナカテレビでの私と先輩達の活躍劇がゲーム化されているなんて知ったときはびっくりしたけど、 同時に私以外の女の子ともつき合えることを知って落胆した気持ちの方が大きい。 「私はりせ。 久慈川りせっていうの」 「りせ、か。 知らんな。 まあいい、俺は5/。 ちなみにさっきのは仮面ライダーファイズな」 5/という変わった名前の男の人は、φの印が付いた携帯と銀のベルトを私に見せる。 そして私達はしばらく彼と一緒に話して情報交換をしたのだ。 私が先輩や仲間を探していることや、彼が一度死んだけど気づいたら生き返ったっていう不思議な体験をしたこと。 でも、彼がマーラ様の人っていう男に造られて、"6/"っていう人を殺す命を受けたということには、 はっきり言って反吐が出た。 5/さんが一見そっけない男の人だけど、私を助けてくれたことから決して悪い人でないことはわかる。 殺し合いなんてやりたい人だけがやればいいんだよ全く。 「とりあえず俺はマーラ様の人を探すが、あんたはどうする?」 「どうするも何もあんたと行動するしかないでしょ。 それともか弱い女の子を置いて行くつもり?」 「文句言うならディアボロと一緒に置いて行くぞ」 「それはいや!」 ピンク色の髪の男の人は、相当疲れているのか起き上がる様子はない。 私的に、彼が死んでいないのは安心した。 襲われた立場の私がいうのもなんだけど、 あの人もこの殺し合いの中で狂ってしまっただけだから、死なない方がいいと思ったんだ。 かと言って説得できる保証も無いので、一緒にいるのは真っ平ごめんであるが。 (糞が! 俺はまたこうなるのか!?) ディアボロは死に続ける自分に嫌々していた。 野比玉子はカオスロワでの扱いに嫌悪し、覚醒した。 513も、死に続ける自分を下らない幻想と称してぶち壊し、反逆を遂げた。 ならば自分も、自分もここで下克上を遂げようではないか。 まずは手始めに、CV 釘宮の小娘を殺してしまおう。 マーダーという立ち位置についてしまえば、少なくとも即ズガンは免れるはずだ。 (イエローモンキーどもめ、俺を生かしたことを後悔するがいい!) ディアボロは談笑している5/とりせに気づかれないように呼吸を整え、 キング・クリムゾンを発動できるだけのパワーを回復する。 無防備の今なら例え5/といえども、殺すことができてしまうのだ。 (喰らえ、キングクリム「もしかしてお前こう思ってるか? 『自分はスタンド使いだ。メッチャ強い。時を吹き飛ばせる。 だから無防備なあいつらを殺せる。自分は死なない。勝つのは俺だ―――』って」 (な!?) 「ズガン役はズガンがお似合いなんだよ! ペルソナァ!」 「なんだ!?」 「ペルソナ!?」 5/とりせは、第三者の男の叫びに思わず振り向く。 そして彼らは驚くとともに目の前の物体を凝視する。 「」 「な、な、な、なによあれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 そしてその先端はディアボロのケツを貫いていた。 あまりの光景に5/は台詞が出せず、りせは顔を紅くして悲鳴を上げる。 聳え立つ緑色のテカテカした傘が小さいキノコの物体を、 二人は視界から消すことができない。 「マララギダイン」 「アッーーーーーーーーーー!!!」 直後、緑色のねばねばした炎がディアボロを襲ったのだ。 菊門から注入された炎を口、目、耳、あらゆる穴から噴出し、 その肉体を燃やしていく。 限りある生命が悲鳴を上げて消滅している様を、二人は見ていることしかできなかった。 あっけに取られていたりせの顔も青く染まっている。 緑の巨塔が消え、一人の男の姿が二人の前に現れた。 「よう5/。 死んだと思ったら生きていたんだな」 「マーラ様の人、今のは一体・・・・・・」 「挨拶そうそうそれかよ。 しかもりせちー連れてるとはGJじゃないか」 私達の目の前に現れた男の人は、5/さんとは打って変わってオタク臭がする青年だった。 この人が殺し合いをさせるために5/さん含む何人もの人間を造ったのだ。 りせちーって言うことから、彼は私のことを知っているらしいが、あまりいい気分はしない。 「おいおいりせちー、そんな目で俺を見ないでくれ。 いいぞ、もっとやれ」 「悪ノリしないでさっさと答えろ。 俺はこれから何をすればいい」 5/さんがマーラ様の人に尋ねるけど、マーラ様の人はへらへら笑ったままだ。 この人は、殺し合いに乗っているどころか、殺し合いを開いている人物と同レベル。 油断してはいけない。 「じゃあお前の力を教えてくれ」 「仮面ライダーファイズのベルトとファイズの強化アイテム、ファイズアクセルだ」 「不十分だな。 やっぱ一人じゃそんなもんか」 この男は、勝手に聞いといて用済みとばかりに手を振っている。 あのヒーローすごく強かったのにどこがダメなんだろう。 「それだけじゃ到底あいつに勝つことはできない。 だからお前は今はりせちーを守っていろ」 「あいよ・・・・・・」 「どうした?」 「あんた、小早川ゆたかと南春香以外の女に興味はなかったんじゃなかったのか?」 「最近ラジオでペルソナ4やってりせちーにはまっているって言っただろう。 これだけ惚れるのは久しぶりなんだよ・・・・・・ってラジオって俺何言っているんだ」 「知るか」 「私は先輩一筋だもん」 ファンということはうれしいけど、こんなファンが寄るのは喜ばしくない。 大体私は先輩一筋なんだ。 他の男となんか絡めるか。 「ちょっと」 「おおう紫か」 今度は名前の通り、全身紫の服の女の人がマーラ様の人の傍に現れた。 綺麗なんだけど、ちょっと老k・・・・・・睨まれた。 ごめんなさい。 紫は、私と5/さんを見渡した後、軽く会釈した。 「あんたが6/のレプリカねぇ」 「人の顔じろじろ見んなよおばさん」 って5/さんそんなこと言ったらダメ! 紫さんの顔が笑顔から笑ってない笑顔になったよ。 「おい紫、あんまりかっかすんな。 それよりも霊夢はいたか?」 「ええ、残念なことにこの世界の霊夢も既に死んでるみたい」 「そうか、じゃあここにはもう用は無いな」 マーラ様の人が言うと、紫さんは手を前に向かって突き出す。 するとハサミで切り裂いたかのように空間が破けたのだ。 多分これが彼女の能力なのだろう。 「そうだ5/。 後で他のレプリカと一緒にイナバ製作所に呼ぶからりせちーと一緒に居ろよ。 時期が着たら紫がそっちにいくからよ」 「イナバ製作所ねぇ」 確か『100人乗っても大・丈・夫!』がキャッチフレーズの物置作っている会社だ。 あの強度は素直にすごいと思うけど、なんでそんなところ選んだのだろうか。 考えている内に、二人は空間の隙間の中へ入っていく。 だが、マーラ様の人が間抜けな声を出したかと思うと、私の方に振り向いた 「そうだりせちー」 「・・・・・・なんですか?」 「恋人なんだから、先輩よりも"名前"で呼んだらどうだ?」 「え?」 「ったく勝手に現れた癖に勝手に消えやがった」 「・・・・・・」 「おいどうしたんだ? りせ」 5/が黙るりせの顔を覗き込む。 彼女の表情は先ほどとは違い、影が差していた。 見開かれた目は、微かに潤んでいる。 「どうしたんだ! しっかりしろ!」 「・・・・・・せなぃの」 「は?」 「思い出せないの! 先輩の! 先輩の名前がどう頑張っても出てこないの!」 「それってどういうことだよ」 涙を零すりせに疑問を浮かべる5/であるが、 彼女は頭を抱えながら叫ぶだけだ。 「先輩との出会い、先輩との思い出、先輩の温もり、全部全部しっかり覚えている! なのに! 先輩の名前が思い出せないのぉ・・・・・・」 (記憶喪失? いや違うか) 5/は、咄嗟に湧いてきたキーワードを否定する。 記憶を失っているのなら、思い出どころか顔すら覚えていないのが一般的だ。 思い出すとしたら、何かのショックなどを受けるか、本人に関係した人物に会うぐらいしかないだろう。 りせが、"先輩"と呼ばれる人物を愛しているのは明確だ。 そして彼女が彼と様々な物語を生み出しているということも承知の上である。 だからこそ、名前"だけ"というのはあまりにもピンポイントな記憶喪失なのだ。 「思い出そうとしても"ああああ"なんて変な言葉が出てくるだけなの・・・・・・」 「わかったから今は休め。 すぐにここを離れるからな」 困惑するりせに落ち着くように促して、 5/は思考する。 ("ああああ"? なんだ、そのRPGで嫌がらせにつけそうな名前は) 突然だがりせの先輩、つまりペルソナ4の主人公の名前は、 私達から見れば特にデフォルトネームが決まっているわけではない。 りせの元居た世界ならば個別の名前があったのだろうが、 生憎、ゲームとしてのペルソナ4が浸透しているこの世界に置いては、 ペルソナ4主人公の名前は特になんだと固定されていないのだ。 忠告しよう。 この世界のペルソナ4主人公は【固定名前を持たないRPG主人公】である。 それが、現テラカオスバトルロワイアルの黒幕と関連していることを、彼らはまだ知る余地もない。 「あ、そーだ5/さん」 「今度はなんだ」 「お弁当食べる? 昼に食べたおにぎりがまだ残っていたの」 「せっかくだから・・・・・・辛っ!」 りせは辛党だった。 【二日目・19時10分/新惑星東京】 【5/@現実?】 【状態】健康、オルフェノク化 【装備】ファイズギア 【道具】ファイズアクセル 【思考】基本:りせを守る 0:何このおにぎり辛い 1:小早川ゆたか、南春香を発見した場合は、マーラ様の人に報告する 2:マーラ様の人の指示を待つ 【久慈川りせ@ペルソナ4】 【状態】健康 【装備】ペルソナ(カンゼオン) 【道具】支給品一式、PSP 【思考】基本:先輩(ペルソナ4主人公)と仲間を探して殺し合い打倒 0:これが大人の味なんだから 1:5/と行動する 2:先輩(ペルソナ4主人公)の名前を思い出す ※ペルソナ4主人公と恋人になってからの参戦です ※ペルソナ4主人公の名前が、「ああああ」によって消されています ※マーラ様の人を警戒しています 「それにしてもあんたのアレ、卑猥すぎるわね」 「アレはやっぱり俺が持たないとおかしいだろう」 隙間の中で、マーラ様の人と紫が談笑している。 彼らが言う、"アレ"というのはマーラ様の人のペルソナのことだ。 ペルソナとは、己の心の分身を、神話に関連した人物や神々、 時には過去の英霊の名を継いで作り出されるもののことである。 よって、彼の作り出すマーラは、決して現在カオスロワで奮闘しているご立派様と関係しているわけではない。 しかしその力もマーラ様そのものとまではいかなくても、決して侮れるものではない。 魔王マーラの得意属性は火。 以前、39/との戦闘でエターナルフォースブリザードを防いだのも、 このペルソナのおかげなのだ。 「それにしてもいいの? 5/ての回収しなくて」 次の話題は5/のことだ。 マーラ様の人は、隙を見て6/レプリカを回収する予定だったのにも関わらず、 先ほど5/と会った時には待ち合わせの連絡をしただけなのだ。 「いいのいいの、あんまり大人数にしすぎると空気化してあっというまにズガンされちまうからな」 それにやつ程度の戦力なら、あっても無くても6/と戦うには問題ない。 だからもっと使えるレプリカから回収していく。 これから会うだろう12/みたいにな」 5/が持つ仮面ライダーファイズの力も決して弱くはない。 身体能力は平成ライダー下位であるが、エネルギー源となっているフォトンブラッドは 核をそれを遥かに上回る猛毒なのだ。 それを使って戦うファイズは、対生物には他のライダーよりも優位であるといえよう。 「そんなに強いんだ、12/って」 「力の問題じゃないさ」 バトルロワイアルで生き残るには単純な力だけではなく、知力も必要。 ある程度の力を持っていながら、それを隠して暗躍できる12/の方が、ロワに置いては頼りになる。 その点を考えれば、5/はあまり良い方とはいえない。 ファイズの装着者、乾巧に似たのか人をあまり寄せ付けようとしない素振りや、 根は熱いところ、そして対主催になりそうな性格はロワには向かないのだ。 (単純にゆたかのところに会いに行きたいだけじゃないかしら?) と紫は思ったが、ややこしくなりそうなので口には出さなかった。 が、それでも疑問というものは湧くものである。 「うん、じゃありせちーって娘は? ゆたかや春香って娘みたいに好きなんでしょ」 「あ」 【二日目・19時10分/隙間の中を移動中】 【マーラ様の人@カオスロワ書き手】 【状態】尻から出血(治療済み)、疲労(小) 【装備】拳銃(5/6)、メイド服、イナバ製作所製パニッシャー(重機関銃残弾30%、ロケットランチャー残弾4発) 【道具】ノートPC、支給品一式 【思考】 基本:数十人の6/レプリカを指揮、八雲紫と協力して本物の◆6/WWxs9O1s氏を殺す 0:やっべ 1:邪魔をする奴は殺す(一部例外あり) 2:12/のところへ向かう 3:6/のレプリカ(0/~13/)たちは隙を見て指示、及び回収 4:5/とは後にイナバ製作所で待ち合わせする。 ※6/レプリカを作ったのは彼です ※ペルソナ:塔『マーラ』が召喚できますが、疲労の度合いはスタンドと大体同じです。 【八雲紫@東方Project】 【状態】健康 【装備】日傘 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 基本:マーラ様と協力しつつも、バトルロワイアルの終焉のために動く 0:やれやれね・・・・・・ 1:マーラ様に協力し、幻想郷崩壊を止める 2:カオスロワ世界の霊夢も死んでいて残念 ※スキマでの移動は制限がかかっています 【今日のディアボロ@ケツからマララギダインで焼却されて死亡】
https://w.atwiki.jp/persona4sub/pages/47.html
LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 備考 12 オベロン - 耐 - 無 弱 - - 15 12 8 10 5 ジオ両腕落とし マカジャマ(13)メディア(14)電撃ブースタ(15)マハジオ(16)疾風見切り(17) 熱気立つ大浴場特出し劇場丸久座 22 キングフロスト - 弱 吸 - - - - 11 20 18 13 12 ブフーラマハブフ氷結ガードキル ラクカジャ(23)火炎見切り(24)氷結ブースタ(26)火炎無効(27)アニマフリーズ(28) 特出し劇場丸久座 34 セタンタ - 弱 - 無 - - - 23 21 25 24 16 デッドエンドジオンガコーチング ヘビーカウンタ(36)チャージ(38)マハラクカオート(39)火炎無効(40) ボイドクエスト 41 オオクニヌシ - - - 反 弱 - - 29 34 25 20 22 ジオンガ利剣乱舞 ヘビーカウンタ(43)マハジオンガ(45)アドバイス電撃ブースタ(46)疾風無効(47) 秘密結社改造ラボ 45 トート - - - 無 弱 反 弱 28 43 23 21 27 マハジオンガマハンマメギド メディラマ(47)ミドルグロウ(48)魔封防御(49)ジオダイン(51) 秘密結社改造ラボ 51 パピルザク - 無 弱 - - 弱 反 38 29 30 33 30 ベノンザッパー愚者のささやき 淀んだ空気(53)魔封成功率UP(54)ムドオン(55)アローシャワー(56) 天上楽土 65 バロン - - - 無 弱 - - 48 44 40 36 34 ジオダインポイズンミストメパトラ マハラクカジャ(67)中気功(69)ハイパーカウンタ(71)マハジオダイン(72) マガツマンダラ 74 オーディン - 弱 - 無 吸 - - 48 60 42 39 43 ジオダインマハガルダイン 疾風ハイブースタ(76)大治癒促進(77)マハジオダイン(78)コンセントレイト(80)万物流転(81) コミュ解禁ペルソナ継承不可スキル:万物流転
https://w.atwiki.jp/trpg-originative/pages/33.html
Copyright(C) GCREST, Inc. All Rights Reserved. 名前 :早雪 碧殊(はやせ みこと) 性別 :女の子 年齢・:17歳 【人間としての能力】 HP(生命力)9 MP(魔力)0 STR(筋力)10 VIT(耐久力)8 TEC(技術力)16 AGL(素早さ)17 LUK(幸運)15 MDF(魔法防御力)0 MAT(魔法威力)00 装着ペルソナ … 大天使ニケー (ランク「最終覚醒」) 【ペルソナ装着時能力】 HP(生命力)99 MP(魔力)100 STR(筋力)20 VIT(耐久力)18 TEC(技術力)66 AGL(素早さ)67 LUK(幸運)95 MDF(魔法防御力)50 MAT(魔法威力)21 <ペルソナを装着するだけで使える能力> ディア 味方一体のHPをD10+(LUK÷10)回復。 消費MP5 エネルギー体の翼を背中に出して空を飛ぶ。戦闘中は使用不可能。5分につき消費MP10 <ペルソナ降臨で使える能力> コウハ 敵一体に聖なる光を浴びせ続ける。一度かけると毎ターンD6+魔法威力のダメージを与え続ける。解除時間はD4ターン。消費MP10 「同調」ラクカジャ 味方1体のVITを+10する。重ねがけ可能。 消費MP10 「最終覚醒+最高相性」 天使のはばたき 敵数体に、衝撃派で3D10+10+魔法威力のダメージ。 消費MP35 碧殊2 PHP(ペルソナヒーローポイント) 3/3 PPP(ペルソナパワーポイント) 20/20 【人間時】 筋力判定値 40% 耐久力判定値 32% 技術力判定値 64% 知覚判定値 16% 精神判定値 16% 素早さ判定値 68% 幸運判定値 60% ダメージボーナス 2 物理防御力(A値)0 PPP時(ニケー 最終覚醒) 筋力判定値 50% 耐久力判定値 42% 技術力判定値 114% 知覚判定値 124% 精神判定値 127% 素早さ判定値 118% 幸運判定値 140% ダメージボーナス 22 物理防御力(A値) 10 魔法威力 21 魔法防御力 50 HP(ペルソナヒーローポイント) 3/3 PPP(ペルソナパワーポイント) 18/20 HP 26/59 MP 90/100 【人間時】 筋力判定値 40% 耐久力判定値 32% 技術力判定値 64% 知覚判定値 64% 精神判定値 62% 素早さ判定値 68% 幸運判定値 60% ダメージボーナス 2 物理防御力(A値)0 PPP時(フロスト 同調) 筋力判定値 45% 耐久力判定値 37% 技術力判定値 69% 知覚判定値 99% 精神判定値 75% 素早さ判定値 118% 幸運判定値 110% ダメージボーナス 11 物理防御力(A値) 13 魔法威力 20 魔法防御力 40 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 一部のアクマに「かわいい」と言われる 氷系のダメージを反射 炎系のダメージが二倍になる 「初期」 ブフ 一体に氷の波動でD10+魔法威力のダメージ、たまに敵が「凍結」状態に。 消費MP5 「同調」 マハーブフ 氷の波動でD10+魔法威力のダメージ、たまに敵が「凍結」状態に。消費MP20 <ペルソナ降臨で使える能力> 「初期」 ハピルマ 敵一体を幸福状態にする。消費MP5 「同調」 ヒーホーダンス 楽しい踊りで、敵全体にランダムで幸福、睡眠、魅了、混乱の効果を与える。 消費MP10
https://w.atwiki.jp/crpersona3/pages/14.html
モード ミッションモード、リベンジモード突入時に、左下のセグに2表示→アタッカーパカパカで潜確。 潜確時は通常背景へ移行せず、2Rを含む当たりを引くまで特殊モードが維持される。 ■ ミッションモード 潜伏の可能性有り。突入時に左下のセグの確認or出目(女性図柄・7・女性図柄のチャンス目)の確認を忘れずに。 保3、4消化時のミッション突入は潜伏確定、ミッション中に再度ミッション突入で潜確or大当たり確定。 図柄ミッションとペルソナ創造ミッションがある。 潜伏していない限り、自力で当たりを引かないとミッション達成はないから、演出は特に気にせずに。 図柄ミッションの時に左図柄に稲妻が走って、疑似ることがあるがまずリーチにならない。 創造ミッションは、合成によって創られたペルソナのレベルや、カードの枚数で信頼度が変化。 ペルソナLV→低い<高い カード枚数→少ない<多い(6枚で当確) ■ リベンジモード ペルソナバトル外れから突入。潜伏の可能性があるのでセグをしっかりチェック。 通常背景から、主人公のペルソナバトル以外を経由して突入すると潜伏確定。 ここでのSEESメンバーとの会話予告はすべて絆がストックされる。 ■ タルタロス潜入モード 図柄暗転から突入。電サポ有りの確変確定モード。 主人公がタルタロスを探索して、遭遇したシャドウとの対応リーチへ発展する。 奇数図柄での当たりは確変昇格確定。 ■ ペルソナモード 確変確定のモード。確図で当たるかラウンド昇格を経て突入する。 リーチ時に当確予告を伴うと確変濃厚(単報告有り) 奇数図柄での当たりは確変昇格確定。 ■ チャンスタイム 20or50回転の時短。ただの時短、潜確の可能性は無し。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/564.html
翌日 ~行方不明から11日目~ 夜 ---エイラ&サーニャの部屋--- エイラ「なぁ、サーニャ・・・」 サーニャ「なに、エイラ?」 エイラ「今日も、俺を探すのカ・・・?」 サーニャ「うん・・・でも、どうしてそんなこと聞くの?」 エイラ「だって、もう10日以上経ってるんだゾ・・・?それにいくら交信したって、全然返事なんか返ってこないじゃないカ・・・」 サーニャ「エイラは、諦めちゃったの・・・?」 エイラ「・・・・・」 アイツに生きていてほしいと願う反面、心のどこかでアイツに帰って来てほしくないと思うワタシもいた・・・ 俺に対して拭いきれなかったこのモヤモヤとした感情が、ワタシにそう思わせていた。 エイラ「サーニャは・・・どうして諦めないんだヨ・・・」 サーニャはワタシの大切な人で、ワタシの戦う理由・・・だから、ワタシはサーニャの隣でずっと、サーニャを守り続けていたい。 でも、俺がいることで、その居場所を俺にとられてしまいそうなのが怖かった・・・ワタシはただ、その居場所を奪われたくなかった・・・ サーニャ「だって、諦めたくないから・・・それに、芳佳ちゃんとも約束したから・・・絶対にあきらめたりしないって・・・」 サーニャ「ねぇ、最近のエイラ、ちょっと変・・・どうして、そんなこと言うの・・・?」 エイラ「・・・サーニャこそなんだよ・・・俺、俺って・・・」 サーニャ「エイラ・・・?」 エイラ「サーニャはそんなに・・・そんなにアイツのこと、大切なのかヨ!?」 サーニャ「当たり前よ!」 エイラ「!?」 サーニャが真剣な表情で私を見つめる。こんな風にサーニャの怒った顔を見たのは、去年の夏の作戦の時以来だ。 サーニャ「だって・・・ずっと一緒にここまで来た大事な仲間・・・ううん、家族だもの・・・それに・・・」 ワタシにはなぜかその先の言葉が読めてしまった。それはワタシが一番聞きたくなかった言葉。聞かないようにしてきた言葉・・・ サーニャ「だって、私・・・」 嫌だ・・・お願い・・・言わないで・・・私の居場所が・・・なくなってしまう・・・ サーニャ「私・・・俺さんの事が好きなの・・・っ!」 エイラ「!! クッ・・・!」ダッ! バタン! サーニャ「エイラ!」 タッタッタ エイラ「うぅ・・・くっ・・・」 一番聞きたくなかった答え・・・もう、私の居場所はなくなってしまった・・・ この悲しみを誰にも聞かれたくなくて、今にも消えてしまいたくて・・・ ワタシは一人、空へと逃げた・・・ ---男の家--- 男「そうか。では仲間の元へ戻るのだな、少年。」 俺「はい。ちゃんと、生きる理由が見つかりました・・・それに、子供たちとも約束しましたから。絶対にネウロイをやっつけるって。」 男「それでいい。命はいつ潰えるかわからん。だからこそ、死に際に良き人生だったと胸を張って言えるように、『今』を精一杯生きるのだ。」 俺「はい。」 男「少年、お前に再び翼を授けよう。来い。」 ---ガレージ--- 俺「これは・・・」 男「驚いたか。私の手にかかればこんなものは朝飯前だ。」 目の前には前の水色と白のカラーリングから一変、赤と白のカラーリングへと変貌した俺のストライカーがあった。そして地面には、俺のなくしたはずの武器一式が全てがそろえて置いてあった。 男「少年、お前はこのストライカーを『オルフェウス』と呼んでいたな?」 俺「はいっス。」 男「よし、では今日からこのストライカーは『オルフェウス・改』だ。」 俺「・・・・・」 男「なんだその『うわぁ・・・安直だなぁ』と言いたげな顔は・・・まぁいい。こいつの故障の原因はどうやらこいつのブラックボックスの部分にあったようだ。」 俺「ああ・・・弄るときに、ここだけは触るなって言われてた・・・」 整備兵も俺も、このストライカーの中に埋め込まれたブラックボックスの部分はいじるなと言われ、それを今日まで守り続けていた。男さんはここに異常があったのだという。 男「・・・こいつは、装備者の意思を読み取り、魔力で作り出したフラップを自動で調節することで理想のマニューバと速度を実現することができる。」 男「・・・が、その代償としてフラップを作り出すために通常のストライカーの2倍以上の魔力を要求し、そして装備者から常に魔力を吸い取り続ける。」 いつも無表情だったさんの顔が急に険しくなる。 俺「・・・?」 男「お前は、こいつを履いてからよく意識を失うことはなかったか?」 俺「はいっス・・・初めのうちは、何度も・・・」 それも随分前の話だ。今はもう慣れたし、何よりスカアハの力がある今は、魔力に余裕も出てきたから特に気にしてもいないけれど。 男「そうか・・・その原因はすべてこの死神のストライカー所為だ・・・すまなかった・・・」 俺「? なんで謝るスか?」 男「・・・私が、この忌々しいストライカーを作ったからだ。」 俺「えっ・・・」 男「技研を辞めたのも、7年前にこのストライカーを作り、愛する者を死の淵まで追いやったからだ・・・」 それから、男さんは自分の過去を話してくれた。 男さんには交際していたウィッチの女性がいた。 彼女は男さんよりも年下で、幾度か交流を重ねるうちに自然と愛し合うようになったという。 ある日、男さんはこのストライカーの開発に成功し、テストパイロットとして彼女を選んだ。それが男さんにとっての間違いだった。 彼女はそのストライカーを履き、急激に魔力を奪われた所為で昏睡状態へと陥ってしまい、そして今も病院で眠り続けているという・・・ 男「それ以降このストライカーの開発計画は凍結し、廃棄され、同時に私も技研を辞した。しかし、まさかこうして私の罪は掘り返されてしまうとは思いもしなかった・・・」 男「だが・・・使う者がお前でよかった。お前ならばこの翼でも十分に飛ぶことができる魔力を有している。それに、お前は私が助けた人間だからな。私は善人しか救わん。」 俺「はぁ・・・そうっスか・・・」 その時だった。 ヴン 俺「!!」 突然俺の魔導針が反応を示す。ここ10日以上出現しなかったネウロイが今になって出現した。しかも方角は確実に人の住んでいる街へと侵攻している。さらに・・・ 俺「なんだよこの数・・・10・・・20・・・いや100以上か!?」 何より異常な量だった。その大半が小型でその中心にX級が一機だ。 それに今は夜だ。と言うことは・・・ 俺「彼女が危ない!」 男「彼女・・・?」 俺「俺の仲間です!すみません、俺、いかなくちゃ・・・」 男「そうか。その彼女とは、お前にとって相当に大切な者なんだな。」 俺「はい・・・俺の・・・家族ですから。」 男「分かった。このストライカーについて手短に説明する。よく聞け。」 それから約2分程の説明を受けた俺はストライカーに足を通し、急いで飛び立つ準備に取り掛かる。 俺「つまり、ほとんど変わってないってことっスね。」 男「まぁ、そういうことになるな。」 それから俺はスロットルを回し、魔方陣を展開する。 俺「すみません、何から何まで・・・」 男「フッ・・・いいか、惚れた女は死んでも守れ。私のようにはなるなよ。分かったな。」 俺「へ!?は、はいっス!」 男「それともう一つ。生は妄執を貫いてこそだ。どんなに馬鹿にされ、罵られようとも、一度志した妄執は何があっても貫き通せ。」 俺は頷いて返事を返す。そして男さんは天空に指を掲げる。 男「行け、俺よ!」 俺「お世話になりました!!」 そして俺は、夜の空へと飛び立った。 ブォン! 男「・・・いい主人に巡り合えたな。『タナトス』いや・・・『オルフェウス』よ・・・」 ・・・ ・・・ ・・・ 俺「待っててください・・・俺が、絶対に守るっス!」 ---501基地内ハンガー--- サーニャ「エイラ・・・!エイラ・・・!!」ハァハァ 基地中を走って探した。でも、エイラがどこにもいない・・・ サーニャ「どうして・・・エイラ・・・どこなの・・・」ハァハァ 整備兵「リトヴャク中尉?どうかなされましたか?」 サーニャ「あの・・・エイラを・・・エイラを見ませんでしたか・・・?」 整備兵「ユーティライネン中尉ですか?ええ、随分前にストライカーで出て行かれたようですが・・・」 整備兵の人がそう言い終わった時だった。 サーニャ「!!」ヴン 突然私の魔導針が反応した。同時に、異常な数のネウロイの反応を捉える。 整備兵「まさか・・・ネウロイですか!?」 そして、その侵攻先に捉えた覚えのある反応があった。これは・・・ サーニャ「エイラ!!」 このままじゃ、エイラが危ない・・・!! サーニャ「すぐにストライカーを準備してください!」 整備兵「いえ、しかし・・・」 サーニャ「エイラが・・・エイラが危ないんです!!お願い!!」 整備兵「りょ、了解!!」 すぐに武器とストライカーを準備してもらった私は急いで空へと飛び立つ。私の大切な人を助けるために。 お願い・・・無事でいて・・・エイラ・・・ ---501基地内ブリーフィングルーム--- ウウウウウゥゥゥゥー… 基地に鳴り響く警報。それを聞きつけたウィッチたちが、急いでブリーフィングルームへと集まる。 坂本「ここ最近現れないと思えば・・・このタイミングで来たか・・・」 エーリカ「それに・・・その数おかしいって・・・」 ミーナ「目標は、鈍足ですが確実に街の方へと向かっています。それと・・・」 ミーナ「サーニャさんが、独断で出撃したエイラさんの救出のために先に向かっています。」 ゲルト「バカな!?あの数の中を一人で向かわせるのは危険だ!なぜ止めなかった!?」 ミーナ「私だって止めたかったわよ!!」 ゲルト「!!」 ミーナ「でも・・・遅かったの・・・それに彼女にとって、エイラさんはそれほどの存在なの・・・止められる人なんて・・・誰もいないわ・・・」 リーネ「ミーナ隊長・・・」 ミーナ「ごめんなさい・・・少し取り乱したわ・・・ではこれより、先行した2人の救出及び、ネウロイの掃討へ向かいます。厳しい戦いになると思いますから、心してください。各員、準備を!」 全員「了解!!」 ---カールスラント上空--- エイラ「グスッ・・・うぅ・・・ヒグッ・・・」 ワタシは、空の真ん中で泣き続けた・・・いっそこのままどこか遠くへ消えてしまおう・・・そんなことを考えていたら、 エイラ「あれ・・・?」グスッ 霞んだ目に映る、大量の黒い物体。初めはなんなのかわからなかったけど、その正体はすぐに分かった・・・ エイラ「うそ・・・ダロ・・・」 ワタシの視線の先には、今までに見たことがないほどの大量のネウロイが迫ってきていた。そして、その小型ネウロイの軍勢は徐々にスピードをあげ、ワタシへと迫ってきた。 エイラ「もう・・・いいや・・・」 居場所を失ったワタシにはもう、逃げる気力もなかった・・・このままネウロイに撃墜されるのも悪くはないかもしれない・・・ 赤い光を蓄えながらぐんぐんと迫りくる黒い塊。奴らのビーム射程の距離に入るまでもうそれほど時間もかからないだろう。 エイラ「さようなら、サーニャ・・・みんな・・・」 そして・・・ 『俺の家族に手ェ出すなァァァァァァ!!』 エイラ「えっ・・・?」 ゴオオオオオォォォ もう眼前まで迫っていたはずのネウロイは、突然青い炎を上げて燃え始めた。 さらに・・・ ガバッ! ワタシは不意に誰かに抱えられた。 ?「しっかり掴まってください!」 何がなんだかわからないまま、ワタシはその言葉に従った。 やがて、ワタシを抱えたソイツはネウロイから距離を取りつつ高度を上げ続け、雲の上へと出た。 ?「よかった。怪我、無いみたいっスね。」 エイラ「嘘・・・お前・・・なんで・・・」 ようやく見えたその顔。それは紛れもなく・・・ エイラ「俺・・・」 ♪Reach Out To The Truth -Persona Music Band Arrange- 俺「すみません、ちょっと道が混んでて遅れたっス。」ニッ 相変わらずの、歯を見せた無邪気な笑みを湛えてソイツはそう言った。 エイラ「なんで・・・」 俺「・・・?」 エイラ「なんで助けたんダヨ・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「ワタシ・・・オマエに酷いこと言ったのに・・・ワタシを恨んでるはずなのに・・・」 俺「エイラさん。」 エイラ「もう居場所もなくなって・・・消えたかった・・・なのに・・・どうして助けたんダヨ!?」 俺「エイラさん!!」 エイラ「!!」 俺「そんな悲しいこと、言わないでください・・・」 エイラ「・・・・・」 俺「俺は、エイラさんのいない世界なんか絶対に嫌です。」 エイラ「! ・・・・・」 俺「俺はエイラさんの事、微塵も恨んでなんか無いっス。それに、あなたが消えたりなんかしたら、あなたと関わってきた人はみんな悲しみます。」 エイラ「誰も・・・悲しんだりなんか・・・」 俺「そんなことない!少なくとも、俺は・・・絶対に悲しいです・・・それに、サーニャさんが悲しまないわけないじゃないっスか。」 エイラ「!」 俺「他のみんなだってそうです。だから、消えたいだなんて、言わないでください。」 エイラ「・・・・・」 その時。 ビシュン! ビシュン! 俺「チッ・・・!」 突然雲間から飛び出す赤い光。俺はそれを瞬時にシールドで防ぎ、銃で迫っていたネウロイを破壊した。 俺「あんまりゆっくりお話しする時間はなさそうっスね・・・続きはまた帰った時にしましょう。」 そう言って俺は持っていた短機関銃をワタシに渡す。 俺「それ持って逃げてください。何もないよりはきっとましっス。」 エイラ「逃げるって・・・オマエは・・・?」 俺「ここで、あいつらを足止めします。少しは時間稼ぎになると思うっス。」 エイラ「無茶ダ!」 俺「無茶なのは承知っス。でも、男にはやらなくちゃならない時もあるんスよ。」 エイラ「やらなくちゃって・・・死ぬ気かヨ・・・」 俺「心配いらないっスよ。俺、なんか昔『銀獅子』って呼ばれてたみたいっスから。それって、なんか強そうじゃないっスか?」 エイラ「だからって・・・」 俺「それに、伊達に刀一本でナイトウィッチやってないっスよ。」ニッ エイラ「俺・・・」 俺「さ、行ってください。大丈夫っス。エイラさんには指一本触れさせません。俺が絶対に守ります。」 エイラ「・・・ごめん・・・」ブォン いつもの武器を持っていない今のワタシじゃ、たぶんただの足手まといにしかならない・・・ ワタシは踵を返し、基地へと急いで戻った。 俺「さてと、よくも俺の家族に手ェ上げようとしたっスね・・・」 エイラが撤退したことを確認し、俺は静かに目を閉じ、柄に手を掛けた後、再び見開く。 俺「覚悟しろ、今日の俺はいつもより強いぞ。」シャン 見開いた双眸から確かな威圧を発し、刀を抜き打つ。 俺「おおおおォォッ!!」 刀に剣気と炎を纏わせ、彼は勢いよく異形の軍勢へと突っ込んでいった。 一方・・・ サーニャ「エイラ!」 エイラ「サーニャ!!」 基地へと戻る道中で、ようやく二人は再開した。 エイラ「ごめん・・・サーニャ・・・ワタシ・・・」 ギュッ 突然、サーニャがエイラに抱き着く。 サーニャ「ばか・・・」 エイラ「サーニャ・・・」 サーニャ「どうして・・・勝手に行っちゃうの・・・?」 エイラ「ゴメンな・・・」ナデナデ サーニャ「もう嫌・・・これ以上大事な人がいなくなるのは・・・俺さんもいなくなってエイラまでいなくなったら・・・私・・・お願い・・・一人にしないで・・・」 エイラ「!」 エイラ(・・・そっか・・・バカだなワタシ・・・サーニャが誰を好きになったって、ワタシの居場所はサーニャの近くにちゃんとあるじゃないカ・・・) エイラ「ゴメン、もうどこにも行かないヨ。サーニャは私が守るんだからナ。」ニッ サーニャ「エイラ・・・うん・・・!」 エイラ「・・・そうダ!俺が大変なんダ!」 サーニャ「俺・・・さん・・・?」 エイラ「ああ!あいつ、今一人で戦ってるんダ!!ワタシに逃げろって、これ渡して・・・」 サーニャ「これ・・・俺さんの・・・俺さん・・・生きてるの・・・?」 エイラ「ああ。生きてる。だから、応援を・・・」 サーニャ「・・・うん・・・でも、大丈夫よ。ほら、耳を澄まして・・・」 エイラ「・・・?」 エイラは耳を側だたせよく音を聞く。すると・・・ ブロロロロロロロロロ… 聞こえてきたのは聞きなれたストライカーの音。そう、それは・・・ エイラ「みんな・・・!」 その一方・・・ 眼前へと迫りくる異形の軍勢。 俺「おおおおおおお!!!」ザシュッ! ズバッ! それを一閃、ニ閃と薙ぎ払う。 夜空に青の刃が閃く度、異形はその形を崩し、焼かれ、破片となって砕け散る。 俺「燃えろッ!!」ゴオオォォォ 斬り、刺し、貫き、穿つ。 砕き、抉り、凪ぎ、そして屠る。 ただひたすらに切って、截って、伐って、斬り伏せる。 孤軍奮闘。 持てる力のすべてをもって、異形の大群へと挑む。 が、当然彼自身も無事であるはずがなかった。 ビシュンビシュンビシュン!! ジュッ! 俺「グッ・・・!?クソッ・・・ゼェ・・・ゼェ・・・」 四方八方から放たれる赤い閃光。それを防ぎ切るには至らず、額からは血が流れ、脇腹は若干だが抉られ、左肩も焼かれていた。 俺「死なねぇよ・・・守りきるんだ・・・絶対に・・・!!」 そう口にしたその時、 『トネェェェル!!』 バリバリバリ!! バキィィンバキィィン!! 俺「!?」 突如、夜空を駆ける雷光。瞬く間に彼を取り囲んでいたネウロイたちは白い破片へと姿を変えた。 ペリーヌ「全く・・・あまり使わせてほしくありませんわね・・・あら、俺さん、ごきげんよう。」 俺「ペリーヌさん・・・?」 エーリカ「やっほー俺~」バラララララララララララ ゲルト「こら!集中しろハルトマン!」バララララララララララ 俺「ハルトマン中尉・・・バルクホルン大尉・・・」 シャーリー「あたしらもいるぞ!!」バラララララララララララ ルッキーニ「俺をいじめるなー!!」ガガガガガガガガ 俺「シャーリーさん、ルッキーニさん・・・」 リーネ「俺さんは、一人なんかじゃありません!!」ダンッ! ミーナ「よく一人で耐えてくれたわ!・・・それと戻ったら、お説教ね。」バラララララララララ 俺「リーネさん・・・ミーナ隊長も・・・」 エイラ「オマエを、一人になんかさせない!」ガガガガガガガガガガガ サーニャ「俺さんは、私たちが守ります・・・!」バシュッ バシュッ 俺「エイラさん!それに・・・サーニャさんも・・・みんな・・・」 ドガガガガガガガガガ!! 瞬く間に異形の群れはウィッチーズによって薙ぎ払われる。 ミーナ「各機に通達。なにがあってもここは死守します!全機、散開し、各個撃破に当たれ!!」 全員「了解!!」 ミーナ「俺一等兵!返事は!?」 俺「りょ、了解っス!!」 一気に大攻勢に転じるウィッチーズたち。孤軍の時とは違い、彼女たちは異形を圧倒してゆく。 が、数分後 エーリカ「もうダメ・・・数多すぎ・・・」バララララララララ ゲルト「馬鹿者!弱音を吐くな!!」バララララララララ ミーナ「確かにこれは多すぎね・・・リトヴャク中尉、残り敵数は!?」 サーニャ「あと200以上はいます・・・!きゃっ!」 シャーリー「っと!大丈夫か?」 サーニャ「は、はい。すみません・・・」 エイラ「この!サーニャに手を出すなぁぁ!!」ガガガガガガガガガ ペリーヌ「これではキリがありませんわね・・・」 ミーナ「コアを持っているのは明らかにあのネウロイね・・・」 ミーナの見据えた先。数多の異形の中心で、悠々と浮遊する飛行船のようなフォルムのネウロイ。いや、むしろそれは爆弾と言ったほうが近いかもしれない。 リーネ「あのネウロイ・・・さっき攻撃してみたんですけど、再生速度が異常でした・・・それに、装甲自体も相当固いみたいです・・・」 ゲルト「となると、高火力でなければ弾の無駄遣いか・・・」 俺「どうすれば・・・」 ルシフェル――私の力が必要か?――― 俺(な、なんスかお前急に!) ルシフェル――お前の力を・・・ペルソナを使えばいい―― 俺(ペルソナを・・・?) ルシフェル――お前、一度使ったきり、上空で力を使ったことがないだろう・・・―― 俺(そういえば・・・なかったっスね・・・) ルシフェル――安心しろ、私がサポートしてやる。―― 俺(でも、召喚器が・・・) ルシフェル――なんだ、無くしたのか?だったら・・・――パチン 俺「おう!?」パシッ 突如、彼の手元にハンドガン・・・もとい、召喚器が落ちてきた。 ルシフェル――まずは仲間に援護してもらえ。召喚すると無防備になるからな。―― 俺「すみません!俺を、援護してもらえますか!?」 ゲルト「あ、あぁ。それは構わんが・・・」 ルシフェル――それと、こう言ってやれ。一撃で仕留めると。―― 俺「そのかわり、一撃で仕留めるっス!」 ミーナ「よくわからないけど・・・信じていいのね?」 俺「はい!多分・・・」ボソッ ミーナ「了解。全機、全力で俺さんを援護します!」 全員「了解!」 ルシフェル――まずは手始めだ。英霊を召喚しろ。お前に力を与えてくれる。―― 俺「ヨシツネ!」バァン 銃型の召喚器をこめかみにあてがい、トリガーを引き、召喚。 彼の背後から現れたのは扶桑に伝わる源平合戦の英雄ヨシツネ。眩い朱色の鎧を身にまとい、頭には烏帽子。腰には二振りの小太刀を携える。 ヨシツネが俺の頭へと手を乗せる。瞬間、彼の体の中を電流が流れるような感覚が駆け巡る。 俺「!? なんか力がみなぎってきた気が・・・」 ルシフェル――次だ。蠅の王を呼べ。敵を弱体化させろ。―― 俺「ベルゼブブ!!」バァン 続いて現れたのは蠅の王ベルゼブブ。見た目はまさしく巨大な蠅。首には髑髏の首飾り。手には同じく髑髏の錫杖。 ルッキーニ「ムシー!かっちょいい!!」 シャーリー「あ、あんまよそ見するなよ、ルッキーニ。」 蠅の王は錫杖をネウロイへと向け、掲げる。するとネウロイを、膜のような紫色の光が覆う。 ルシフェル――上出来だ。最後に、守護天使を呼べ。ほんの一瞬だが、お前に追い風を与える。―― 俺「スラオシャ!」バァン 最後にに顕現するは、この世界には存在しない思想の天使、スラオシャ。美しい4枚の青い羽根を携える天使は、俺の頭へと手を乗せる。刹那、俺の体の周りが黄緑色に発光する。これにより、数十秒の間だがストライカーの速度が上がる。 ルシフェル――よし、準備は整った。奴の頭上から襲いかかってやれ。高さは、そうだな・・・船、八艘分といったところか。―― 小型ネウロイたちの間を剽悍に、縫うように駆け抜け、X級ネウロイの頭上へとたどり着く。その時点で、俺の体の周りの光が消える。 俺「行くぞ!!」 抜刀し、切先に魔力を集め、蒼炎でリーチを伸ばす。それからエンジンを停止させ、自由落下の態勢へと入る。 目には血が入り、痛みで見開くことが難しい。それでも懸命に見開き、魔眼でコアの位置を捉えながらそこへ向かって垂直にネウロイへと襲い掛かる。 迎撃のためネウロイは火線を束ね、俺を落さんとする。しかし彼は止まらない。 迫りくる赤は、振り下ろした刃に纏われた青によって両断される。速度を緩めることなく彼はネウロイへと落下を続ける。 俺「おおおおお!!」 ルシフェル――行くぞ、これこそが必殺・・・ジュゲムジュゲム午後の紅茶ストレートフラッシュロイヤル・・・―― 俺「長い!名前ならこれで十分だ!」 再び振りかぶり、渾身の力を込めて・・・ 俺「八艘飛び!!」 ドガアアアァァァァ!! 落下の勢いのまま、刀をコアを覆う装甲へと叩きつける。 豪快な音が鳴り響くと同時に、ネウロイは、青い炎に焼かれながら真っ二つに焼き斬られ、 バリィィン!! その身を華々しく散らし、夜空に白い大輪を咲かせた。 それはまるで、夏に見た花火のように・・・ 親機の崩壊に続いて、小型も、次々とその形を失って行く。 エイラ「倒した・・・のカ・・・?」 シャーリー「・・・あっはっは!すごいな!まるで烈風斬じゃないか!」 エーリカ「すごー・・・」 俺「ゼェッ・・・ゼェッ・・・終わったか・・・」 ダキッ! 俺「んお!?」ズキッ サーニャ「よかった・・・生きてて・・・本当に・・・」 俺「さ、サーニャさん・・・すみません、心配してくれたんですか?」 サーニャ「当たり前です・・・どこ・・・行ってたんですか・・・」 俺「あはは・・・ちょっと心の旅に・・・」 サーニャ「バカ・・・エイラも、俺さんも・・・バカです・・・」 俺「サーニャさん・・・」 サーニャ「もう、どこにも行かないで・・・ずっと・・・ここにいてください・・・あなたと、離れたく・・・ない・・・」 俺「へ!?///」 サーニャ「っ! ・・・///」 二人の感情を表すかのように、魔導針がほのかに桃色に染まる。 エーリカ「止めなくていいの、エイラ?」 エイラ「ぐぬぬ・・・き・・・今日ダケ、ダカンナ・・・」 サーニャ「あ、あの・・・それと・・・///」 俺「は、はい・・・?」 サーニャ「おかえりなさい・・・///」ニコッ サーニャのその言葉にほかの仲間たちも、柔らかな笑顔で俺に笑いかける。 そして俺も、精一杯の笑顔でこう返した。 俺「・・・ただいまっス!」ニッ 続き→ペルソナ18